i-cord NEEDLE®をカタチにしたTOMOKOさんと旦那さんの物語です
開発のきっかけ
家庭用編み機の”移し”には2本・3本と針が複数あるのに何故タッピは針が1本の物しかないのだろう?そんな素朴な疑問がi-cord NEEDLEの原点となりました。
メリヤス針を手に入れてダブルタッピ・トリプルタッピと作ってみましたが、実物のそれは家庭用編み機に使えるものではありませんでした。せっかく作ったダブルタッピ・トリプルタッピを何かに使えないか?と考えを巡らせ、それは持ち運べる編み機になるのではないか?と気づきました。しかし、針が2本・3本の編み機じゃ使い方が限定的過ぎて何にもならないね・・・と諦め半分で過ごしていました。
世の中でスティーブンのショールなどで i-cord bind off が流行ってると知ったのはちょうどその頃です。i-cordって家庭用編み機の袋編みそのまんまじゃない!それなら何にもならずに困っていた持ち運べる編み機が使えるのでは?となりました。
試行錯誤の末に辿り着いた理想の形
メリヤス針を3本・4本・5本と束ねて試行錯誤を繰り返しました。針を束ねてる割り箸の太さを変えて針先の間隔を調整したり、手元から針先までの長さを調整したり、試す内容は無限にあるように感じられました。
その頃から、旦那さんにお願してしっかりとしたモノを作る事にしました。金属加工のお仕事をしている旦那さんと編み物でコラボできないかな?と前々から考えていた夢がカタチになるかも!考えると俄然やる気になりました。
無限にあるように感じられた試す内容も、3本の針を持ち手に固定したカタチに決まり製品の試作が始まりました。最初は簡単に考えていた旦那さんと私の熱量の違いに喧々諤々と何度もなりましたが、次第に理解をしてくれて何となく最終形状が見えてきました。

最初に紙に書かれた絵を見せられて「この人何を言ってるの?図面も無いのに雰囲気だけのモノづくりなんてムリだよ!」と相手にしたくないなと思っていたのですが奥さんの熱意に押し切られました。
プレスしたアルミの板でメリヤス針を挟んで樹脂で固定して・・・奥さんのリクエストに応えながら針の種類や間隔、突き出し量を変えたものを何種類も作りました。一つ一つ手作業で、しかも樹脂ははみ出しちゃってるし・・・本当にカタチになるのかな?と半信半疑でした。
旦那さんの作ってきた試作品で編み方の研究を続けて行きついた結果「針の間隔がi-cordの太さを決めるんだ!」と言う答えにたどり着きました。棒針で編む時と同等のテンションで編むことで棒針で編んだi-cordと同じ太さに編むことが出来ると分かり製品ラインナップも決まっていきました。

奥さんに提示された条件に合わせて作りこみを始め、針の固定方法・持ち手の形状・ロゴのデザインを決めていき、生産性を上げるために施した加工内容が、メリヤス針の交換を可能にするという副産物も生んで段々とカタチになってきました。
知り合いのつてで編み物教室の先生をされている方から「いいけど重いわね」と言われてからは徹底的に軽量化を図り、金属製で耐久性も十分なのに軽いと相反する事柄が実現できたと自負しています。
構想段階から販売開始まで、山あり谷ありでしたが、今までになかった”あたらしくてたのしい編み物道具”を世の中に出すことが出来ました。ぜひi-cord NEEDLEを手に取ってみてください。私たちの自信作です。
今後ともよろしくおねがいいたします。

i-cord NEEDLEの魅力
i-cord NEEDLEを使えば、i-cordを編むのはもちろん、i-cord bind off も簡単!
ショールの縁編みもあっという間にできちゃいます。
「作品を編んだ針と同じ針で編みたい!」
そんな声に応えられるよう、i-cord NEEDLEのラインナップも充実させました。
手編みの可能性を広げるi-cord NEEDLE
i-cord NEEDLEは、手先に不安のあるお子様や年配者でも扱えて誰でも編み物を楽しめる人生を豊かにするツールです。
「手編み初心者だけど、何か作ってみたい!」
そんなあなたも、i-cord NEEDLEで新しい手編みの世界を体験してみませんか?